Moai+Easter ユーザーマニュアル

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はじめに

ここではMoai Android版の入手およびインストール方法、さらには初回起動までの手順について詳細に解説します.
PC版についてはこちらを参照してください.


目次



Android APK版の入手およびインストール方法


apk版について
Androidでのアプリといえば、Google Play を経由してインストールするというイメージをお持ちの方も多いでしょう.
しかし、必ずしも Google Play を経由しなければならないということはなく、apk ファイルさえあればアプリをインストールすることができます.
apk ファイルは Google Play 以外を経由して入手(ダウンロード)したものとなりますので、いわゆる「野良アプリ」と呼ばれるものになります.
Moai Ver2.2以降では、この apk ファイルによるインストールをサポートします.

Android 4.0.3 ( Ice Cream Sandwich ) 以前の古いシステムでは、この apk 版を使用することはできません.
Terminal Emulator 版の方であれば使用可能です.




apk版でのインストール手順
  1. apk ファイル をダウンロードします.
    この apk ファイルの名前は moai-v{バージョン番号}-android.apk という形式になります.

  2. ダウンロードした apk ファイルは、AndroidのファイルマネージャからDownloadフォルダを開くと見つかると思います.

  3. この apk ファイルをタップして実行すれば Moai をインストールできるのですが、
    お使いのAndroidのデフォルトの設定では、apk ファイルによるインストール自体が不許可となっている可能性が高いです.
    例えば「インストールはブロックされました」や「セキュリティ上の理由から、お使いのスマートフォンではこの提供元からの不明なアプリをインストールすることはできません」などのメッセージが表示されると思います.
    つまり Google Play 以外を経由して入手した「野良アプリ」をインストールさせないという設定となっているわけですが
    明確な意思を持って、(むしろGoogle Playよりも)手間の掛かる apk ファイルによるインストールを試みているところに
    こんな設定は邪魔でしかないと思いますので、解除してしまいましょう.
    この設定を解除する方法について解説したサイトは非常にたくさんありますのでググってもらう方が確実そうですが、一応ここでも解説しておきます.

  4. Android のバージョンによっても微妙に異なりますが、このインストール制限は概してセキュリティの設定によるものです.
    例えば、「設定」→「詳細設定」→「セキュリティ」と開いていき、「提供元不明のアプリ」の項目で「許可する」をONにします.

  5. 改めて apk ファイルを実行してみます.
    無事「インストールされました」と表示されたら、アプリ一覧に「Moai for Android」という項目が登録されていると思います.
    それを選択すれば Moai が起動します.
    Moai for Android 起動を意味するシンプルな画面が表示されます.



    ご注意

    特にAndroid 6.0以降をお使いの方は、「端末内への写真、メディア、ファイルへのアクセスを許可しますか?」
    といったようなメッセージが表示されると思いますのでこれを許可します.

    moai_profileの配置場所にもよりますが、これを許可しないと moai_profile 内へファイル書き込みが行えない場合があります.
    これにより、VirtualUSERS実行時におけるフィルターデータや、Easterでのブックマークデータ、お気に入り画像の保存等が
    失敗する可能性があります(これらのデータはmoai_profileに保存されるためです).

    では、もしもこのメッセージで「許可しない」および「今後確認しない」を選んでしまったとして、
    後でやっぱり気が変わって許可したいと思った場合、どうすればよいでしょうか?
    その場合は、まずAndroidのアプリ設定から Moai for Android の設定画面を開きます.
    「許可」あるいは「権限」といった項目を選ぶと「アプリの権限」画面が表示されると思います.
    その画面で「ストレージ」の項目を ON にすることで許可することができます.

  6. 「Moai Top」ボタンを押します.
    Moaiのトップページが表示されれば成功です.
    あるいは、一旦Moai for Androidの画面をクリアし、お使いのAndroidシステムにあるWebブラウザ(なんでもよいですが)を起動し、
    http://127.0.0.1:8124にアクセスしても構いません.

  7. 長時間何もせずに放置すると、そのうちMoaiのサーバプロセスがAndroidシステム(Zygoteプロセス)によって終了させられる場合があります.
    こうなるとブラウザから http://127.0.0.1:8124 を開けなくなりますので、再度Moai for Androidを起動してください.

Android には Zygote と呼ばれるすべてのプロセスの大元となるプロセスが常駐しています.
ユーザがアプリを明示的に終了させても、効率のためしばらくはそのプロセスが生存している場合がありますが、
これは時間が経つとZygoteによって自然に終了させられます.



apk 版でのアンインストールについて
通常のAndroid アプリのアンインストールと同じ要領でMoaiをアンインストールできます.
ただしこのアンインストールを行ってもmoai_profileディレクトリだけは削除されずに残るようになっています.
これについては、moai_profileを参照してください.


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Android Terminal Emulator版の入手およびインストール方法


Terminal Emulator版について
apk版の他に、Terminal Emulator 版というものも用意してあります.
Ver2.1まではでは、このTerminal Emulator版のみをサポートしていました.
これはいわゆる一般的なAndroidアプリとは異なり、Terminal Emulatorと呼ばれるソフトウェアの上でMoaiを動作させるという方式です.

Android 5.0 (Lollipop) 以降をご使用の方は、このTerminal Emulator版を使用することはできません.
apk 版の方をインストールして頂きますようお願いします
.

Android上で動作する代表的な Terminal Emulator として Android Terminal Emulator (Jack Palevich著) と Termux (Fredrik Fornwall著) があります.
どちらの上でも Moai が動作することを確認しておりますが、ここでは Android Terminal Emulator を使った方法を解説します.
この方法ではアルファベットを多く入力するため、Hacker's Keyboard (Klaus Weidner著) というアプリをインストールした方が作業がしやすいかもしれません.




Terminal Emulator版でのインストール手順
最新版はzipファイルとなっており、以下よりダウンロードできます.


ダウンロードしましたら次の手順でインストールします.
基本的にはLinuxにおける手順に準じます.

  1. お使いのAndroidに Android Terminal Emulator (Jack Palevich著) がインストールされているならば、
    ホーム画面に以下のような「端末エミュレータ」アイコンがあるはずです.
    まずはこれをタップして端末エミュレータウィンドウを開きましょう.



  2. ホームディレクトリへ移動します.
    以下のように文字入力(半角英数字)しEnterを押します.

    cd

    最初なのでこの様子を示したスクリーンショットも一緒に載せておきます.
    (以降の操作の分については省略します).



  3. 上記1でダウンロードした zipファイルは /sdcard/Download ディレクトリに保存されていると思われます.
    (システム構成によっては違う場所に保存されているかもしれません. その場合はその場所に読み替えてください).
    ホームディレクトリ以外でMoaiを実行すると、書き込み許可等の関係で何かと不便なことが起こりがちですので、
    まずはダウンロードした zip ファイルをホームディレクトリへ移動またはコピーする必要があります.
    以下のように入力しEnterを押します.

    cp /sdcard/Download/moai-v2.2-android-armeabi.zip ~/

  4. zipファイルを展開します.
    以下のように入力しEnterを押します.
    (以降の説明でも同様に入力後にEnterを押してコマンドを実行してください).

    unzip moai-v2.2-android-armeabi.zip

  5. 展開したディレクトリへ移動します.
    以下のように入力しEnterを押します.

    cd moai-v2.2-android-armeabi

  6. moaiを一旦起動させます.
    以下のように入力しEnterを押します.

    sh moai_for_android.sh

  7. 展開ディレクトリと同列の場所に moai_profile ディレクトリが作成されたことを念のため確認してください
インストールについては以上です.

上記 1 から 8 までの手順は最初の一回だけ必要です.
これらを一度済ませてしまえば以降は上記 1、2、5、6 だけでMoaiが起動可能です.

Moaiを明示的に終了させる必要性は通常ありませんが、
終了させたい場合はプロセスごとkillして構いません.
( プロセスのkill の仕方がわからない方は、替りに「端末エミュレータウィンドウ」ごと閉じてもいいでしょう ).

Terminal Emulator版の場合、プロセスがZygoteによって自動的に終了させられるかどうかは
お使いの Terminal Emulator の実装に依存すると思われます.



Terminal Emulator版でのアンインストールについて
Moaiをアンインストールするには展開ディレクトリをそのまま削除すればよいです.
ただし基本的にmoai_profileディレクトリだけは削除せず残しておく方がよいでしょう.
これについては、moai_profileを参照してください.


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Moaiが動作するAndroidバージョンの詳細


Moaiが動作するAndroidバージョンの詳細
apk 版は PIEと呼ばれるネイティブ実行形式で作成してあります.
一方、Terminal Emulator 版は 非PIEと呼ばれるネイティブ実行形式で作成してあります.
この違いにより、それぞれの版で使用できるAndroidのバージョンが異なります.

Android 5.0 ( Lollipop ) 以降

このバージョンのAndroidでは、これまでとネイティブ実行形式に関する仕様が変更となり、
PIE( Position Independent Executable ) 形式のみをサポートするようになりました.
そのため、この環境では Terminal Emulator版(非PIE)は、以下のエラーメッセージを出力して起動することができません.

error: only position independent executables (PIE) are supported.

Android 4.1 ( Jelly Bean ) 以降 Android 4.4 ( KitKat ) 以前まで

この範囲のバージョンのAndroidでは、PIE 形式と非PIE形式の両方がサポートされています.
よってこのバージョンのAndroidをご使用であれば、apk版とTerminal Emulator版のどちらでも使用可能です.

Android 4.0.3 ( Ice Cream Sandwich ) 以前

これ以前の古いAndroidでは、今度は逆に PIE 形式がサポートされず非PIE形式のみのサポートとなります.
そのため、この環境では apk 版(PIE)は、起動することができません.
(PIE形式を起動するとエラーもなくクラッシュします).

ここまでの説明でおわかりと思いますが、結局PIEと非PIEのいずれの形式もすべてのAndroidバージョンをカバーできません.
ここにジレンマがありますが、Moaiでは apk 版 Moai では、新しいAndroidを重視して PIE形式とし、
Terminal Emulator版 Moai では、(古いAndroid環境への救済措置という位置づけで)従来どおり非PIE形式とする形としました.


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moai_profile


moai_profileとは?
moai_profile とは Moai 本体のディレクトリとは独立した特別なディレクトリです(ここではフォルダのこともディレクトリと呼びます).
moai_profile には、Moai+Easterでのブックマークやコレクション機能で集めた画像や動画ファイルの実体などが格納されます.
新しく作成された直後の moai_profile の中身はほとんど空っぽですが、
コレクション機能をご利用になる場合は収集した画像や動画分、moai_profileの中身のサイズが増えていくと思います.
このサイズの上限設定などは特に設けておりません.

また、将来新しいMoai+Easterがリリースされて本体をバージョンアップするようなことがあったとしても、
基本的にmoai_profileだけは共通で維持し、そのまま次バージョンに引き継ぐ形になります.
つまり moai_profile はMoai+Easter本体のバージョンからも独立した存在であることに注意してください.



Moaiが不要になった場合、このmoai_profileも削除してよいのか?
Moai for Android をアンインストールしても、moai_profileディレクトリだけは残るようになっています.
(より正確にはアンインストールしても残るような位置にmoai_profileが作成されています)

Moai 本体が不要になっても、普通は集めた画像や動画は残しておきたいでしょう.
(必要に応じて中身をサルベージするなどもできるでしょう).
しかし、それらの画像や動画さえも不要というなら、moai_profile もまるごと削除してもかまいません.



moai_profile の位置は?
Android apk版の場合、Moai for Androidを一度起動すると、ファイルマネージャーの直下にmoai_profileが作られると思います.
(UNIXのパスで言えば /sdcard/moai_profile となります).

Android Terminal Emulator版の場合、Moai本体より一つ上のディレクトリです.
moai_profile がまだ存在しない場合、Moai はこの位置へ moai_profile を自動的に生成します.

moai_profile の位置の確認と変更

moai_profile の現在の位置は Moaiエンジン設定の画面(Moai Engine Configボタンで開く画面)で確認することができます.
設定画面内に profile_dir という項目がありますが、そこの「現在の値」が moai_profile の現在の位置です.
ただし、この値はUNIXのパスとなっています.

Androidではシステムに様々な取り決めがあるため、特にapk版に関しては
moai_profileのデフォルトの位置を変えることはあまりお勧めできません.
特に問題等がない場合はデフォルトの位置のままでお使いください.

万一、現在の moai_profile の位置では書き込み不可などの問題が生じる場合、
Moaiエンジン設定の下の方にある「スキャン」ボタンを試してみると問題が解消することがあります.
「スキャン」ボタンを押すと、Moaiエンジンは、書き込み不可などの問題の発生しない新しい位置を自動的に探索し、
その位置をユーザに提案します(filters_dir欄およびprofile_dir欄に一時的に値が代入されます).
このとき、すぐ横に赤文字で「成功」または「失敗」を示すメッセージも表示されます.
幸いにしてこのメッセージが「成功」であったなら、「設定を確定」ボタンを押し、その提案値で確定させましょう.

Terminal Emulator版の場合、この位置は、環境変数 MOAI_PROFILE_DIR の値としてそのフルパスを設定することで強制的に指定することもでき、
これが指定されている場合は Moaiエンジン設定の値よりも優先されます.


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Moai+Easter本体が使うディスク容量について

Moai+Easterでは、展開直後の時点での全体のサイズ(15MB程度)に加え、
実際にはここからさらにログファイルやキャッシュファイルなどの一時ファイル群が作成されます.
従ってその分、ディスク容量の余裕を見ておく必要があります.

特にEasterは一般のブラウザと同じようにサイト閲覧時にキャッシュファイル作成機能を有します.
これらはある程度の日数期間保存されるもので、閲覧頻度によっては最大で合計150MB以上にもなる場合があります.
今時の大容量ディスクならさほど問題になるサイズではないとは思いますが、一応この点了承ください.

ちなみにこの保存日数は設定で変更することもでき、日数を短くすればその分サイズを減らすことも可能ですが、
サイズの上限を(MB単位で)直接指定することは現バージョンのEasterではできません.

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This article was written by:
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Mr.Moai

@znk project